院長からの一言
- 途中で休憩しないと歩行できなくなることはありませんか?
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少し歩くと、足が痛くなったりしびれたりすることで歩けなくなり、少し休むと、また歩けるようになることを間欠性跛行といいます。
間欠性跛行の主な原因として、「閉塞性動脈硬化症」と、「腰部脊柱管狭窄症」があります。
特に循環器の領域で扱う閉塞性動脈硬化症は、片側性でふくらはぎより下にしびれなどの症状が現れることが多く、下肢が冷たく感じたり、歩行時のみ症状が起こることが多くあります。
閉塞性動脈硬化症は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・喫煙といった動脈硬化の危険因子を持つ人に生じる病気なので、他の血管疾患を多く合併している場合があり注意が必要です。
検査としては診療所レベルでも設置しているABI・脈波速度検査が有効です。
この検査では同時に四肢の血圧を測定し、正常の場合は腕の血圧に比べ足の血圧が高くなりますが、足の血圧が低くなる場合に閉塞性動脈硬化症を疑います。
症状が気になる方は一度受診をお勧めします。
- リウマチの治療のタイミング
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リウマチの治療の目標として、まず寛解(かんかい=通院・投薬していて痛み・腫れがない状態)を目指します。
適切な注射と内服治療薬を早期に使えば容易に達成できます。
治療開始のベストタイミングは、ちょうどリウマチが起こり始めた初期段階となります。
そのタイミングを逃してしまうと関節の変形が進んでしまったり、関節自体が固まり曲げ伸ばしが困難になるなどの日常生活に支障が出てきたり、治りが悪くなるということにもなります。
また初期の段階から病勢に応じた適切な治療を受けることで、その後薬の減量が可能となり、薬剤トータル投与量も少なく
済むことが明らかになっております。
リウマチか否か心配な方は早めの受診をお勧めします。
- ストレスと不整脈
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夏から秋にかけては疲れやストレスがたまり、体調をくずしやすい季節です。
この時期に特に注意したいのが、不整脈です。
不整脈の原因は心臓疾患だけではなく、高血圧や肺疾患や甲状腺異常のある人なども、不整脈が出やすい傾向がみられます。
また病気以外にも、加齢や体質、疲労やストレスの蓄積、睡眠不足などが原因になることもあります。
健康診断で不整脈がみつかった場合、「大丈夫だろう」と自己判断\してしまうのも問題ですが、心配のしすぎもまたストレスの原因になり、症状を繰り返すことになりかねません。
不整脈にはあまり心配ないものと、早く受診すべきものがあり、適切な対処をすることが大切です。
- 関節リウマチと似た疾患について
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関節リウマチの代表的な症状には、朝のこわばり、関節痛、関節の腫れなどがあります。
しかし同じような症状をきたす他の疾患として、関節症状を伴う膠原病、痛風、感染症、更年期障害、線維筋痛症、変形性関節症、バネ指(弾発指)などがあげられ、関節リウマチとの区別が難しい場合もあります。医療機関を受診し、症状の確認だけでなく、血液検査、レントゲン、関節超音波検査などを受けることで、専門医に総合的に判断してもらうことが大切です。
- 関節リウマチは動脈硬化が進行しやすい
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関節リウマチの患者さんは動脈硬化が進みやすく、2型糖尿病と同程度のリスクがあると言われています。
またリウマチがあると健康な方と比べて10歳も血管年齢が老化するという研究結果もあります。リウマチは
関節だけの病気ではなく、炎症が全身の血管に及ぶことで動脈硬化が進みやすいのです。リウマチの
代表的な治療薬であるメトトレキサート(MTX)や抗TNF阻害薬による治療が動脈硬化性疾患の発症リスクを
約30%下げることが報告され、注目されています。動脈硬化を防止するには、禁煙、運動、食事に加え、
血圧、血糖、脂質など生活習慣病のコントロールはもちろんのこと、リウマチの治療を行うことで炎症を抑えて
疾患コントロールしていくことが重要です。
- 高齢者の心不全について(息切れやむくみは年のせいではないかも)
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急速な高齢化が進行する中で、世界中で心不全の罹患患者が増加しています。
我が国でも120万人以上の患者がいるとされ、心不全患者さんの平均年齢は80歳を超えています。
「心不全」は死因としてよく目にしますが、病気の名前ではなく、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。
心臓は無理して血液を送り出そうとしますが、こうした状態が続くと、心臓はやがて疲れて息切れや動悸、むくみが起こります。
このように、心不全は心臓のさまざまな病気(心筋梗塞、弁膜症、心筋症、不整脈など)や高血圧などが原因で起こります。
心臓病による死亡者数はがんに次いで大きく、重症化した心不全の予後は「がん全体よりも悪い」といわれることもあります。
高齢者の方では心不全による入院を繰り返すことが多く、これが寝たきりの原因となり、生活の質も著しく低下させるため、注意が必要です。
息切れや動悸などの症状があっても「年のせい」と思い込んで、そのままにしていませんか?
気になる症状があれば、医療機関を受診しましょう。
- 栄養状態にも気を配りましょう
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ヒトの体に備わっている免疫は、感染症をはじめ多くの病気と深くかかわっております。
和食のようなバランスのとれた食事で栄養素をまんべんなく摂取することが、
免疫力のアップにつながると考えられており、現在見直されております。
栄養状態の悪化は免疫力に影響し、
特に高齢者で重度の栄養不良があるとワクチンの効果が得られにくくなることが知られており、
気をつける必要があります。
- 健康的な生活を心がけていきましょう
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コロナ渦で外出自粛が長引いたことで、自宅に引きこもる高齢の方が増えており、
体調を崩されるケースが目立っています。高齢者は体を動かさないと筋力が低下し、
心身や脳の機能が低下していき、手助けや介護が必要となってきます。予防のために、
日頃から感染防止に気をつけながら散歩に出たり、家の中でも家事などで座っている
時間を減らす、ラジオ体操をする、人と会話する機会を持つなどして、健康的な生活を
心がけていきましょう。
- 花粉症を迎える時期になりました
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本格的な花粉症を迎える時期になりました。くしゃみによる周囲へのウイルス拡散や、
鼻や目をこすることで、コロナの感染リスクが高まることが懸念されております。
対策として基本的なマスク、手洗いに加え、花粉を通しにくい網戸などを使用した換気もすすめられています。
また発症前に薬を使用する方が有効性が高く、今年は特に症状を抑える対策が重要です。
毎年悩まされる方は早めに医療機関を受診しましょう。
- 乾燥対策につとめましょう
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寒い冬の時期は乾燥するため、体調を崩しやすく、また肌荒れが起こりやすくなります。
特に暖房は湿度を低下させるため、室内に加湿器を置くなどして乾燥対策につとめましょう。
- 運動習慣をつけましょう
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寒さも厳しくなり、コロナ渦で自宅にこもりがちな時間が多い今日この頃ですが、
長時間座りっぱなしの生活は健康によくありません。定期的にストレッチをしたり、
生活の中でこまごまと動く量を増やすなど、運動習慣をつけることを意識してみましょう。
- 換気をしましょう
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コロナ渦で感染対策のための換気が推奨されています。
冬シーズンでも換気が必要ですが、暖房をつけながら
複数の窓を少しずつ開けて常時換気しておくことで、
室温を保ちながら換気することができます。
できるだけ工夫をしながら寒さの厳しい冬を乗り切りましょう。